アクセルグリーン工法

アクセルグリーン工法とは？

伐採木や刈草などの植物性廃棄物を「堆肥化」によって再資源化する、環境に配慮した工法です。
製作した堆肥を緑化基盤材や土壌改良材として使用することで、ゼロエミッションを実現します。
道路、河川、発電施設、空港等の開発工事や施設維持の際、多くの伐採木や刈草が発生しますが、通常それらは「廃棄物」として処分されてしまいます。
アクセルグリーン工法はその伐採木や刈草を堆肥化発酵促進材「アクセルコンポ」と堆肥化発酵助材「アシストコンポ」を用いることで「安全」に「短期間」且つ「特別な技術不要」で再資源化することができます。

堆肥化の流れ

アクセルグリーン工法の特長

高い環境安全性

アクセルグリーン工法で使用する「発酵促進材」「発酵助材」は小麦成分を主体に作られています。
食品由来の原材料ですので非常に安全性が高く、安心してご使用いただけます。

発酵促進材「アクセルコンポ」

発酵促進材「アクセルコンポ」は、微生物活性材・栄養材を含みます。
安定した発酵促進効果があり、堆肥化する原料に存在する土着の微生物に有効的な栄養源を与えることで分解の活性化を促します。

発酵助材「アシストコンポ」

発酵助材「アシストコンポ」は、植物発生材の物性を改善、高温堆肥化を促進し、安定した発酵を維持します。
・選択的栄養効果
・微生物活性効果
・微生物環境調整効果
によって、微生物の生育環境調整機能を強化しています。

短期間で堆肥化可能

約３～４カ月で堆肥化を行います。
短期間で堆肥化できることにより、限られた工期内でも再資源化し、現場での緑化や土壌改良材に使用することができます。

特別な施設や技術が不要

バックホウ・破砕機・散水車といった土木建設機械での施工が可能で、堆肥舎や被覆シートなどの施設や防水装備は必要ありません。
堆肥化の工程をマニュアル化したことで、堆肥作成の経験や熟練者を必要とせず、再現性の高い施工を実現します。

堆肥使用実例

緑化基盤材としての使用実例

秋田県由利地域振興局　林道太郎ヶ台線　　～　吹付けから３ヶ月目の緑化状況　～

林道開設に伴う伐採木を現地で堆肥化し、法面の緑化基盤材として使用しました。
現場内作成堆肥（アクセルグリーン堆肥）を使用したＡブロック・Ｂブロックは、従来工法のＣブロックに比べても遜色ない緑化状況を示しました。
侵入植物の生育も進んでいます。

土壌改良材としての使用実例

国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所 角館国道維持出張所　～　国道維持工事　～

道路の維持工事に伴って発生する刈草を堆肥化によって再資源化し、沿道花壇の土壌改良に使用しています。

アクセルグリーン工法の工事の流れ

木質発生材　工事フロー

1.伐採～破砕

一次破砕 → 二次破砕と進み、1インチ以下のチップ形状、ササガキ状にします。

2.仕込み

二次破砕チップに発酵促進材「アクセルコンポ」、発酵助材「アシストコンポ」を加え、含水率60%程度になるよう加水しながら撹拌作業を行います。

標準配合(二次破砕チップ100㎥あたり)
・アクセルコンポ：400kg
・アシストコンポ：810kg

3.切返し

全体の均一化とエアレーションを目的として撹拌を行います。

計4回実施
・2週目：加水・撹拌
・4週目：加水・撹拌
・8週目：撹拌
・12週目：撹拌

4.堆肥化完了

熟度分析によって使用の可否を確認します。
使用まで養生することで二次発酵が進み、より熟度の高い堆肥となります。

草本発生材　工事フロー

1.伐採～破砕

ゴミを除きながら集草します。

2.仕込み

集草した草本原料に発酵促進材「アクセルコンポ」、発酵助材「アシストコンポ」を加え、含水率60%程度になるよう加水しながら撹拌作業を行います。

標準配合(二次破砕チップ100㎥あたり)
・アクセルコンポ：400kg
・アシストコンポ：810kg

3.切返し

全体の均一化とエアレーションを目的として撹拌を行います。

計4回実施
・2週目：加水・撹拌
・4週目：加水・撹拌
・8週目：撹拌
・12週目：撹拌

4.堆肥化完了

熟度分析によって使用の可否を確認します。

使用まで養生することで二次発酵が進み、より熟度の高い堆肥となります。
草本原料の堆肥は養生期間が長くなると減容率も大きくなります。

施工実績

アクセルグリーン工法は20年以上前から多くの公共工事等で施工実績があり、その安全性が確立された工法です。
近年では、廃棄物を出さないというSDGsに即した工法という認知が広がり、且つコスト削減も見込めることから、民間の太陽光発電所などの造成工事でも活用が増えてきています。

アクセルグリーン工法施工実績一覧