本記事ではブロック塀の危険性と、その代替として人気な目隠しフェンスについて双方のメリット・デメリットをご紹介いたします。
ブロック塀とは
住宅のまわりに建てるクローズ外構として選ばれている「ブロック塀」。ブロック状の安価な建材(石やレンガ、コンクリート)で造られているため、コストがかからないというのも人気な理由のひとつです。しかし、住宅街で当たり前に目にするブロック塀が実は非常に高い危険性を持つことをご存知でしょうか?
ブロック塀により起こり得る事故
1978年の宮城県沖地震では、死因のおよそ半数がブロック塀の倒壊によるものでした。その後建築基準法が改定されたものの、その基準を満たさない危険なブロック塀がいまだに放置、そして増設されているのが現状です。
昨年発生した大阪府北部を震源とする直下型地震でも死者が出るなど、ブロック塀自体の耐震性は改善されても「違法な構造」や「劣化・老朽化」は軽視されがちです。
上記のような事故を防ぐためにも、ブロック塀は安心・安全な施工を徹底することが大事です。
ブロック塀のメリット・デメリットまとめ
メリット
デメリット
比較的安価で、外見的にも心理的にも安心感があるブロック塀。しかし、災害が起きた場合には事故に繋がる可能性や、救助活動の妨げになるリスクがあります。
これからブロック塀の建て替えを検討されている方へ、「目隠しフェンス」をご紹介いたします。
目隠しフェンスとは
オープン外構として人気な「目隠しフェンス」。ブロック塀だと圧迫感が出てしまう、といった理由でおしゃれなエクステリアとして選ばれています。アルミや木材などの素材から、メッシュの大きさなど、様々なカスタムが可能なのも人気な理由になります。
目隠しフェンスのメリット・デメリットまとめ
メリット
デメリット
ブロック塀の撤去に補助金が使えます!
いつ起こるかわからない首都直下地震などの災害に備えるためにも、ブロック塀等の調査・点検、撤去、撤去後の新設、改修等に係る費用について、地方公共団体による支援制度が設けられている場合があります。
助成金を申請するための条件(一例)
【ブロック塀の撤去に関する条件(新宿区の場合の一例)】
【フェンスなどの新設に関する条件(新宿区の場合の一例)】
助成金の額
新宿区の例ですが、ブロック塀の撤去費用であれば助成金の面積当りの単価は12,000円/m2、上限額は40万円までとなります。
※ 上記については2020年度末までの助成金に関する情報になります(2020年2月現在)。詳しい情報については、該当する区の行政までお問い合わせくださいませ。
まとめ
比較的安価なため選ばれているブロック塀ですが、正しくメンテナンス・施工しなければ大きな怪我や事故、また震災時には救助の妨げになるリスクがあります。また、視線を完全に遮断してしまうため防犯性も問われます。
これから外構用商材を新設される方はもちろん、すでにブロック塀を使われている方で、ブロック塀の強度が心配という方はフェンスの新設をオススメしております。