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小型風力発電における風速と表面利回りの関係とは?

小型風力発電における風速と表面利回りの関係とは?

太陽光発電や小型風力発電などの再生可能エネルギーは、投資の対象として話題にのぼることがよくあります。

発電した電力を固定価格で買い取る制度(FIT)があるのが理由の一つです。

受注生産でない限り、工場で製品を作って販売する場合、どのくらいの量がどのくらいの価格で販売できるか、事前に正確に予想することは困難です。一方、再生可能エネルギーによる発電事業では、10kW以上の太陽光発電であれば24円/kWhで、20kW未満の風力発電であれば55円/kWhで20年間にわたって電力会社が買い取ることが決められています(2016年現在)。

不動産投資では、家賃相場が大体決まっており、家賃収入をある程度予想することができます。また、不動産投資の空室リスクは、太陽光発電での天候不順などに似ています。開始するにあたって、人を雇用する必要がないこともあり、太陽光発電や小型風力発電は投資という文脈で語られることが少なくありません。

利回りと年平均風速

不動産投資であれば、リターンである家賃収入はエリアや築年数、最寄り駅からの距離や間取りで決まります。風力発電の場合、発電による売電収入がリターンになります。そして、発電量に最も影響があるのが風速です。

風のエネルギーは、風速の3乗に比例して大きくなります。理論上は、風速が2倍になるとエネルギーは8倍になり、発電量も増大します。

不動産投資の場合、条件の良い物件は自然と高額になります。一方、小型風力発電に重要なのは風の強さですが、(今のところ)風が強いという理由で土地の価格はあがりません。もちろん、発電機の価格も設置工事費も変わりません。

風速が強くなると発電量が多くなりますが、初期投資額は変わりません。そのため、風速によって投資回収の基準である利回りが変化します。

あくまでも目安ですが、年平均風速と表面利回りはおおむね下記のように対応しています。

年平均風速 4m/s 5m/s 6m/s 7m/s 8m/s 9m/s
表面利回り 3~5% 6~8% 10~12% 13~15% 16~18% 18~20%

上記記載の利回りは、年平均風速時の最低利回りを保証するものではありません。

小型風力発電の発電量の計算方法についてはこちらをご覧ください。)

表面利回りの計算は下記の通りです。

表面利回り = 年間収入 ÷ 初期投資 × 100

単純に考えれば、利回りが10%あれば初期投資を10年で回収でき、その後は利益となります。ただし、表面利回りには初期費用以外の支出が含まれていません。実際はメンテナンス費などがかかりますから、そういった経費を差し引いて考える必要があります。

小型風力発電の主な支出は下記の通りです。

  • メンテナンス費
  • 保険(任意)
  • 所得税

経費を考えると表面利回り5%では利益が残りません。8%程度あれば黒字化する可能性がありますが、不動産投資と比べて特別メリットがあるとも言えません。表面利回りが10%を超えるあたりから、投資対象としての魅力が出てくるのではないでしょうか。

(フジテックスエネルギーでは、小型風力発電 風速・発電量シミュレーションを無料で承っています。)

預金、投資信託、不動産、太陽光発電、小型風力発電などとの比較

2016年度は、生産性向上設備投資促進税制が使えます。太陽光発電、小型風力発電の購入金額の50%を即時損金として処理するか、税額控除4%が受けられます。その点は不動産投資より有利です。

家賃は築年数を重ねるとどうしても下がっていきますし、空室リスクは需要と供給、人口推移に左右されます。一方、経年劣化による発電効率の減少は限定的です。発電所の周囲に建造物が建つことによる環境の変化はあるかもしれませんが、日射量、風速といった自然環境は20年という単位では大きく変わらないでしょう。20年間固定価格での買取が保証されれているという点も再生可能エネルギーの大きなメリットです。

普通預金 定期預金 投資信託 不動産投資 太陽光発電 小型風力発電
想定利回り 0.001~0.02% 0.01~0.2% 2~12% 7~15% 8~12% 8~15%
元本保証 あり あり なし なし なし なし
リスク 金融機関の破綻 金融機関の破綻 価格下落 空室
火災
地震
天候不順
故障
盗難
自然災害
風が吹かない
故障
自然災害
支出 手数料
源泉分離課税など
源泉分離課税など 手数料
信託報酬
信託財産留保額
源泉分離課税など
維持管理費
保険
固定資産税
所得税など
メンテナンス費
保険
所得税など
メンテナンス費
保険
所得税など

※上記利回りを保証するものではありません。

※金融機関の破綻時、1000万円までは保護されます。1000万円以上は金融機関の財政状況によります。

まとめ

表面利回りで考えると、年平均風速が5m/s未満の小型風力発電は良い投資対象とは言えません。5m/sを超えたあたりから利益が出始め、6m/sを超えると投資対象として有望になってくると思います。日本国内の地上では、年平均風速が8m/sを超えるのは高い山の稜線など非常に限られた地域です。

最低5m/s以上、できれば6m/s~8m/sの年平均風速の土地を探す、というのが小型風力発電の第1条件です。

もし、風が弱くても太陽光発電のチャンスがあるかもしれません。買取価格は下落していますが、設備費も値下がりしています。太陽光発電は、まだまだ魅力的な投資対象だと考えています。

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※風速を保証するものではありません。

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